
「飲み会=飲酒」
ここに疑問を持つ人は、ほぼいないですよね。
ただ、自分には昔から一つ悩みがあります。
「お酒を飲むとすぐ全身が赤くなる」
量としては0.5合も飲めば上半身は真っ赤。1合も飲めば全身真っ赤。時間的には30分くらいです。
程よく赤くなるなら良いですが自分はそのレベルではない。正直ちょっと気持ち悪いし、これはカラダからのサインだと思いなぜ赤くなるのか調べました。
結論から言うと、お酒を飲むとすぐ真っ赤になる場合は自分の将来のためにも飲酒は程々にした方が良さそうです。
目次
なぜお酒を飲むと赤くなるのか?
赤くなる原因はアセトアルデヒド
アセトアルデヒド、一言で言うと「毒素」です。
体にとって有害な物質が全身を駆け巡っていると言う事実。考えただけでも嫌ですね。。。
このアセトアルデヒドは以下のような悪さをします。
- 心拍数UP
- 頭痛
- 吐き気
- 血管拡張(赤くなる)
お酒を飲んだ時のネガは全てアセトアルデヒドが原因なんですね。迷惑な話です。笑えません。
どのようにしてアセトアルデヒドは発生するのか
アルコールを飲んだ時、体内で何が起こっているのか順に記載します。
- アルコールを飲む
- アルコールが肝臓でアルコール脱水素酵素(ADH)により分解される
- ②の結果、アセトアルデヒド(有害)ができる
- 肝臓でアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により分解される
- ④の結果、酢酸(無害)ができる
- 水と二酸化炭素になり体外に排出
③のアルコールが肝臓でアルコール脱水素酵素(ADH)により分解された結果、にっくきアセトアルデヒド(有害)ができます。
ただ、飲酒をしても全然赤くならない人もいます。その人は何が違うのか?
赤くなる/ならないは酵素の活性度で決まる
ポイントになるのは上の表④「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)」です。
この酵素が有毒のアセトアルデヒドを分解して無害な酢酸に分解します。
つまり、この酵素が活性な人は飲んでもすぐアセトアルデヒドが分解されるので全身にまわらず、肌が赤くならないと言う事です。
管理人を含め赤くなる人は、この酵素の活性度が低い人です。分解が間に合わず、血液中にアセトアルデヒドが流れてしまうんですね。
アセトアルデヒド脱水素酵素の活性/非活性は遺伝要素が大きい
残念なお知らせです。
酵素の活性度は遺伝で決まってしまいます。
N型:活性
D型:非活性
両方の親から1つづ受け継ぐため、組み合わせとしては3種類になります。
- NN:お酒普通にOK(酒豪)
- ND:飲めるが弱い(赤くなる)
- DD:全く飲めない(赤くなる)
日本人などの黄色人種だと、NN型50%、ND型40%、DD型10%程度と言われています。半数の人が飲酒で赤くなる感じですね。
更に白人や黒人はほぼ100%が活性型のようです。白人さん、確かにアルコール強い・・・
けど遺伝ならしょうがないですね。持って生まれた自分の体です。ちゃんと向き合って大事にしましょう!!
赤くなる人は健康リスクにも要注意
がんになるリスクが上がる
日本人における飲酒の食道がんリスクへの影響の大きさを調べるために、これらの研究をまとめてメタアナリシスを行いました。その結果、飲酒したことがある人ではない人に比べ食道がんリスクが3.3倍高いという結果でした。
この他にも「胃、大腸がん」についても飲酒との相関がみられるようです。
お酒に弱いけど好きな人(=ND型)で日常的に飲酒する場合は要注意
もともとアセトアルデヒドの分解酵素活性度が弱い人でも飲み続ける事で活性度はUPします。
俗に言う「お酒は飲めば強くなる」ってやつですね。
ただ基本的にアルコール耐性は弱いので多くのアセトアルデヒド分解されるまで体内に長時間留まる事に変わりはありません。自分の体のキャパを超えた毒素が長時間体内にいるんです。体に悪影響なのは間違いない。
「ちょっと強くなってきたかも」
なんて思わず自分の体を労りましょう。
まとめ
- 赤くなるのは毒素が全身を巡り血流量が増加しているため
- 毒素の名前はアセトアルデヒド
- アセトアルデヒドは、心拍数UP/頭痛/吐き気の原因でもある
- 酒に弱いけど毎日沢山飲む人はガンのリスクUP
改めて調べると怖いですね。自分の体の声を大事にしよう。
「飲みが悪いな~」
なんて言われても
「コレが僕の体の限界なんです。ホラね。」
くらいにかわしましょう。自分の健康を犠牲にしてまで飲む理由無いですよね?
それでも飲めと言ってくる人は避けましょう。だってその人は「あなたの健康」より「自分の気持ち」を押しつけているのだから。
飲み会はそもそもみんなで楽しむためのモノ。個人のペース、量で楽しく飲みましょう!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。